2012年02月16日

買えるもの・買えないもの

その頃、私とお付き合いをしてくれていた人とは
相当の年の差でした。
今では「20や30は当たり前」のようですが、その時は皆に驚かれていました。
一回り違う彼。

当然、私よりも大人で、経済的にも余裕がある人でした。
そんな彼は私によく
「好きなものがあったら言えばいいよ」
と話をしていました。
そう、何でも買ってくれるというんです。

最初はそれに甘えて服やアクセサリーを買ってもらっていたのですが
「そうじゃない」
と思うようになってからは彼に対して何かを買って欲しいという
欲求はなくなりました。

「何でも買うのに」
と彼に言われるたびに「そうじゃないよ」というようになっていた私。
そこでようやく「私が本当に欲しいもの」を考えるようになったんです。

可愛いお洋服や綺麗なアクセサリーではなくて
私が欲しいのは
「安心感」や「2人で感じるホンワカした幸せ」でした。
漠然としすぎているのかもしれませんが、
その思いを必死で彼に伝えたことで、彼も理解を示してくれました。
そして
「ごめんね」と一言。

きっと彼からすれば「年上だし」という意識で私に何かを買え与える
「役割」
だと思っていたのかもしれません。
それからは、お互いに「欲しい・欲しくない」という話はしなくなり

お金では買えない「感受性」や「感情」を互いに共鳴しあうようになりました。


Posted by ココアめも at 10:24│Comments(0)
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